スマホ代調べる更新 2026-08-17
端末返却プログラムの査定に落ちる条件——スマホを返して傷で追加請求になるのはどこから
48回払いで買って2年後に返す。この前提で示される「実質○円」には、書かれていない条件が2つあります。端末を手放すことと、返却時の査定に通ることです。ソフトバンクは2026年8月19日の加入分から、この査定基準と故障時負担金の算出方法を変更します。爪に引っかかるキズや塗装はがれが、新たに負担金の対象になりました。この記事では、どこから追加請求になるのかを公式ページの原文で確認し、そのうえで返却を前提にしない選び方と2年総額で比べます。
この記事が役に立つ人
- 48回払い+2年後返却のプログラムで端末を買おうとしている人。8月19日以降の加入なら、この記事の条件がそのまま適用されます
- ケースを付けずに使う人、机に直接置く癖がある人。Cランクの条件に該当しやすい状態です
- 「実質○円」と「一括で買う」を2年の総額で比べたい人
当てはまらない人
- 2026年8月18日までに加入済みの人。公式ページに「引き続き変更前の内容が適用されます」と書かれています
- 端末を返却せず最後まで払い切ると決めている人(査定そのものが発生しません)
- ソフトバンク以外のプログラムを使っている人。金額と条件はこの記事のものと一致しません
「実質○円」は、返却して査定に通ることが前提の数字
端末返却プログラムの見出しに出る金額は、48回払いのうち前半だけを払い、残りを返却で免除してもらった場合の数字です。免除されるかどうかは、返した端末が査定基準を満たすかで決まります。基準を満たさない場合は「故障時負担金」を払うことになり、そこが実質価格の外側にあります。
この査定基準が、2026年8月19日の加入分から変わります。公式ページの告知は次のとおりです。
2026年8月19日(水)より、新トクするサポート+の「査定基準」および「故障時負担金」の内容を変更します。同日以降に新トクするサポート+に加入(対象機種を48回払いでご購入)したお客さまには、変更後の内容が適用されます。2026年8月18日(火)までに新トクするサポート+に加入したお客さまには、引き続き変更前の内容が適用されます。
— ソフトバンク「新トクするサポート+」製品ページ
区切りは加入日(対象機種を48回払いで購入した日)です。返却する日ではありません。8月20日発売のPixel 11をこのプログラムで買う人は、全員が変更後の基準の対象になります。
8月19日から、爪に引っかかるキズが負担金の対象になる
何が変わるのかを、公式ページに並記されている新旧の査定基準で比べます。変更前に「故障時負担金がかかる場合」として挙がっていたのは、破損だけでした。
| 端末の状態 | 8月18日までの加入 | 8月19日以降の加入 |
|---|---|---|
| 爪に引っかかるキズ・打痕・へこみ | 記載なし(負担金の条件に挙がっていない) | Cランク |
| 塗装はがれ・ケース痕などの汚れ | 記載なし(同上) | Cランク |
| 画面または筐体のヒビ割れ | 負担金の対象 | Dランク |
| カメラレンズのキズ | 記載なし(同上) | Dランク |
| ボタン・SIMトレーの破損/欠落 | 負担金の対象 | Dランク |
| 液晶の表示異常・電源が入らない | 特典対象外(利用できない) | 特典対象外(利用できない) |
つまり「壊してはいないが、2年使えばこうなる」という状態が、新たに課金対象に入りました。ケース痕が明記されているので、ケースを付けて丁寧に使っていた端末でも該当しうる書き方です。
故障時負担金はいくらか。ランクと契約種別で桁が変わる
金額の決め方も変わります。変更前は残債の大きさだけで決まる定額でした。変更後は「残債から特典利用料を引いた額の95%」と「ランクごとの最大額」を比べ、少ない方になります。
査定基準を満たしていないときにお支払いいただく故障時負担金の金額は、次のとおりです。下記①および②の金額を比較して、いずれか少ない方の金額。①特典B残債務(税込)の金額から、お客さまに適用される特典利用料(税込)を差し引いた金額に95%を乗じた金額。②査定結果に基づくなど級(「Cランク」または「Dランク」)ごとに、「故障時負担金最大額一覧」に定める金額
— ソフトバンク「新トクするサポート+」製品ページ(2026年8月19日以降加入の場合)
最大額はCランクで22,000円、Dランクで44,000円(いずれも不課税)と公式ページに示されています。ただしこれは上限で、実際の請求額は機種・ストレージ容量・契約種別で変わります。報道はiPhone 17eの例を挙げています。
| iPhone 17eの故障時負担金 | 8月18日までの加入 | 8月19日以降 Cランク | 8月19日以降 Dランク |
|---|---|---|---|
| 機種変更で購入した場合 | 12,000円 | 1,100円 | 2,200円 |
| そのほかの手続き方法 | 22,000円 | 22,000円 | 44,000円 |
同じ端末・同じ傷でも、機種変更で買ったか、乗り換えで買ったかで20倍の差が付きます。乗り換えや新規で買うと本体の割引が薄く残債が大きくなるため、上限額のほうが適用されるからです。「実質○円」が最も安く見える買い方が、返却時のリスクが最も大きい買い方になっています。
あんしん保証パックで免除されるが、その保険料は上限額を超える
回避策は用意されています。公式ページには次の記載があります。
2026年8月19日(水)以降に機種を購入したお客さまで、機種購入時から特典利用の申し込み完了時点まで、あんしん保証パックサービス に加入している場合、故障時負担金は発生しません。
— ソフトバンク「新トクするサポート+」製品ページ
ただし、この保証の月額使用料は最大1,980円と同じページに書かれています。免除のためだけに加入するなら、払う額と免除される額を並べる必要があります。
| 返却までの期間 | あんしん保証パックの支払い(最大額で計算) | 免除される故障時負担金の上限 |
|---|---|---|
| 13か月目に返却(特典A) | 1,980円 × 13か月 = 25,740円 | 44,000円 |
| 25か月目に返却(特典B) | 1,980円 × 25か月 = 49,500円 | 44,000円 |
2年使ってから返す人が、免除だけを目的に保証へ入ると、上限額を上回る保険料を払う計算になります。修理サービスとしての価値を別に評価するなら話は変わりますが、「負担金が怖いから入る」という理由づけは、25か月目の返却では成立しません。
最適セレクトの管理人の判断(料金以外は意見です)
私の判断は、返却プログラムは「2年後に必ず返す」と決め切れる人以外には向かない、です。査定の可否は返すときまで分からず、その不確実性を消す手段(保証)は上限額と同程度の費用がかかります。つまり不確実性は消えるのではなく、確定した出費に置き換わるだけです。これは意見ですが、金額が読めないものを2年後に抱えるより、端末は使い切る前提で選び、下げ幅が確定している月額のほうを先に動かすほうが計算が立つと考えています。
端末で読めない分は、月額で確実に取り返せる
査定は自分で決められませんが、毎月の通信費は自分で決められます。しかも一度手続きすれば毎月効き続けます。負担金の上限44,000円が、月額の差で何か月分にあたるかを見ておくと判断しやすくなります。
月20GBでの実計算 — 料金データから自動更新
月20GBを使う場合、いま契約できる最安のプラン
- 日本通信SIM合理的みんなのプラン(20GB)1,390円
- LIBMOなっとくプラン(20GB)1,991円
- IIJmioギガプラン 25GB2,000円
- 大手キャリアの平均的な支払い7,500円
いま月7,500円を払っていて、実際の使用量が月20GBなら、差は年 73,320 円です。すでに割引が効いていて支払いが少ない場合、この差は小さくなります。
大手キャリアの平均的な支払いとの差が月4,000円あるなら、44,000円は11か月分です。査定で最悪の結果を引いた場合の金額を、1年かからずに回収できる位置にいる人は少なくありません。
返す前に確認すること
- 自分の加入日を確認する。8月18日までの加入なら旧条件が続きます。My SoftBankで購入日を確認できます
- 端末の状態を、Cランクの定義で見る。基準は「爪に引っかかるか」です。見た目の印象ではなく、指で触って確かめます
- 契約種別を思い出す。機種変更で買ったか、乗り換え・新規で買ったかで負担金の桁が変わります
- 特典利用の申し込みは撤回できない。公式ページに「その申し込みを撤回または取り消しをすることはできず」と明記されています
- 店頭では査定してもらえない。公式ページの査定基準の末尾に「店頭での回収・査定は行いません」とあります。送付キットで送ってから結果が出ます
4番目と5番目の組み合わせが実務上いちばん厄介です。申し込みを取り消せないのに、査定結果は送ってからでないと分からないので、負担金が出るかどうかを事前に確定させる方法がありません。ここが「実質○円」の見出しからは読み取れない部分です。
まとめ
- 2026年8月19日の加入分から、新トクするサポート+の査定基準と故障時負担金の算出方法が変わる。8月18日までの加入者は旧条件のまま
- 変更前は破損のみが負担金の対象だったが、爪に引っかかるキズ・塗装はがれ・ケース痕がCランクとして新たに対象に入った
- 上限はCランク22,000円・Dランク44,000円。実額は機種と契約種別で変わり、報道の例では同じiPhone 17eで1,100円から44,000円まで開く
- あんしん保証パック(月額最大1,980円)に入り続ければ免除されるが、25か月目に返す場合の保険料は上限額を上回る
- 査定結果は返してからでないと分からず、申し込みの撤回もできない。読めない出費を2年後に抱えるかどうかが判断の分かれ目
出典
- ソフトバンク「新トクするサポート+」製品ページ(査定基準・故障時負担金)確認 2026-08-17
- ケータイ Watch「ソフトバンク『新トクするサポート+』査定改定、『Dランク』なら最大4.4万円負担」(2026年8月6日)確認 2026-08-17