トレンド比べる更新 2026-08-16
Pixel 11の「2年で24円」は何を差し引いた数字か
Pixel 11が8月20日に発売されます。報道の見出しには「2年で24円~」という数字が並びました。この24円は、2年後に端末を返却し、さらにプログラム利用料を別で払うことを前提にした金額です。同じ端末をGoogleストアで買えば136,800円で、手元に残ります。どちらが得かは「2年で手放すか、持ち続けるか」で入れ替わります。この記事では公表されている金額だけを並べて、その分かれ目を確認します。
この記事が役に立つ人
- 「実質24円」を見て機種変更を考え始めた人。その24円が何を差し引いた数字かがこの記事の主題です
- 端末を2年で手放すか、壊れるまで使うかがまだ決まっていない人
- 端末代と月額をまとめて2年分で比べたい人
当てはまらない人
- 毎年新機種に買い替えると決めている人(返却プログラムのほうが噛み合います)
- キャリアの下取りや長期優待をすでに当て込んでいる人
- Pixel以外の機種を検討している人(金額はこの記事のものと一致しません)
「2年で24円」は端末を返した場合の金額
まず本体価格を並べます。同じPixel 11(256GB)でも、買う場所で3万円の幅があります。
| 購入先 | Pixel 11 256GB | Pixel 11 512GB |
|---|---|---|
| Googleストア | 136,800 | 156,800 |
| 楽天モバイル | 139,900 | 164,910 |
| ドコモ/ahamo | 152,680 | 176,220 |
| au | 156,800 | 178,800 |
| ソフトバンク | 167,040 | 190,080 |
本体価格そのものは、Googleストアが最も安く、ソフトバンクが最も高いという並びです。ところが「2年で24円」の見出しを出したのはソフトバンクでした。ここが引っかかる点で、価格が最も高い会社が最も安い数字を出せる理由は、端末を返す前提だからです。
プログラム利用料22,000円を足すと、金額の見え方が変わる
各社の残価設定型プログラム(いつでもカエドキプログラム、スマホトクするプログラム+、新トクするサポート+、買い替え超トクプログラム)を他社からの乗り換えで使った場合の、2年間の実質負担額です。左が見出しに出る数字、右がプログラム利用料・手数料を含めた数字です。
| 購入先 | 2年の実質負担額 | 利用料・手数料込み |
|---|---|---|
| ソフトバンク | 24 | 22,024 |
| 楽天モバイル | 47,760 | 51,060 |
| au | 32,800 | 54,800 |
| ドコモ/ahamo | 43,560 | 65,560 |
利用料を含めると、auの32,800円と楽天モバイルの47,760円は順序が入れ替わります(54,800円と51,060円)。見出しの数字だけを横に並べると結論を間違える、という一例です。
プログラム利用料22,000円は、次の端末も同じ会社で買えば免除されるとされています。つまりこの金額は「次も同じキャリアで買い替え続ける人」には発生せず、途中で離れる人にだけ発生する性質のものです。返却プログラムは端末の割引であると同時に、次の買い替えを同じ会社に固定する仕組みでもあります。
持ち続けるつもりならGoogleストアが安い。ただしポイントの使い道は限られる
2年で返さず持ち続ける場合、比べるのは本体価格そのものです。Googleストアの136,800円は、ソフトバンクの167,040円より30,240円安く、ドコモ/ahamoの152,680円より15,880円安いことになります。
さらに9月4日まで、Googleストアでの購入に37,900円分のGoogle ストアポイントが付きます。ただしこのポイントの性質は正確に押さえておく必要があります。
- 1ポイント1円としてGoogleストアでのみ使える。Google Playなどほかのサービスでは使えない
- 有効期限は受け取りから2年間
- 1度の支払いで使えるポイントの上限はない
- Pixel 9の下取りを併用すると最大49,100円の払い戻しがあり、合わせて最大87,000円の実質還元額とされている
現金が37,900円戻るわけではありません。Googleストアで次に買いたいもの(イヤホン、ウォッチ、次のPixel)が2年以内にある人にとっては値引きに近く、そうでない人にとっては使い切れない可能性があります。この記事では、確実な支出である本体価格のほうを比較の軸にしています。
端末で動くのは数万円、通信費で動くのは十数万円
ここまでの差額は、最も開いたケースで30,240円です。2年間で30,240円ということは、月あたり1,260円にあたります。端末の買い方を突き詰めて得られる差は、この規模です。
一方、月額のほうはどうか。いま契約できる料金プランを料金データから出します。
月20GBでの実計算 — 料金データから自動更新
月20GBを使う場合、いま契約できる最安の3プラン
- 日本通信SIM合理的みんなのプラン(20GB)1,390円
- LIBMOなっとくプラン(20GB)1,991円
- IIJmioギガプラン 25GB2,000円
- 大手キャリアの平均的な支払い7,500円
いま月7,500円を払っていて、実際の使用量が月20GBなら、差は年 73,320 円です。すでに割引が効いていて支払いが少ない場合、この差は小さくなります。
端末代の差は2年で3万円、月額の差は月あたりで効き続けます。どちらが総額を大きく動かすかは、自分の現在の月額を入れてみないと分かりません。端末の値札だけを見て決めると、大きいほうを見落とします。
いま使っているGB数と通話時間を入れると、現在の支払いとの差が年額で出ます。上の端末代の差(2年で最大30,240円)と、どちらが大きいかをその場で比べられます。
自分の使い方で月額の差を計算する格安SIM料金シミュレータ・入力3つ・無料
こういう人は、返却プログラムのままで問題ない
返却プログラムが不利だと言いたいわけではありません。次に当てはまるなら、そのまま使うのが合理的です。
- 2年ごとに新機種へ買い替えると決めている人。返却を前提にした金額がそのまま実費になり、プログラム利用料も次の買い替えで免除されます
- 端末を一括で買う現金の余裕を作りたくない人。分割の月額を低く抑える手段としては機能します
- 同じキャリアを長く使い続けるつもりの人。固定される仕組みが、そもそもデメリットになりません
逆に、端末を壊れるまで使うタイプの人にとっては、返却前提の金額は自分に適用されない数字です。この場合に見るべきなのは本体価格のほうで、その並びは上の1つ目の表になります。
最適セレクトの管理人の判断(料金以外は意見です)
私の考えを書きます。「実質24円」という数字は、正しく計算されてはいるが、多くの人の使い方には当てはまりません。端末を2年で返し、次も同じ会社で買う人にだけ成立する金額だからです。そして端末の買い方で動くのは2年で3万円ほどで、同じ2年で月額のほうはそれより大きく動くことが珍しくありません。順番としては、端末をどこで買うかより先に、いまの月額が自分の使い方に合っているかを確かめるほうが効きます。これは料金の比較から出た意見であって、機種の良し悪しの話ではありません。
まとめ
- Pixel 11(256GB)の本体価格は、Googleストア136,800円からソフトバンク167,040円まで30,240円の幅がある
- 「2年で24円」は端末を返却する前提の金額。プログラム利用料22,000円を含めると22,024円になる
- 利用料を含めると、auと楽天モバイルは順序が入れ替わる。見出しの数字を横に並べると結論を間違える
- 持ち続けるならGoogleストアが最も安い。ポイント37,900円分はGoogleストアでしか使えない点に注意
- 端末の買い方で動くのは2年で最大30,240円。月額のほうが総額を大きく動かす可能性がある