トレンド気づく更新 2026-08-12
「無制限」に300GBの線が引かれた——ソフトバンクの改定で変わった前提
ソフトバンクは2026年7月1日に料金プランの月額を改定しました。上げ幅は公式の記載で110円〜550円、既存の契約者にもそのまま適用されます。ただし、この改定で本当に変わったのは金額だけではありません。「無制限」を名乗るデータプランに、直近30日間で合計300GBという線が引かれました。公式ページの原文を読み、誰に影響が出て、誰には出ないのかを整理します。
この記事が役に立つ人
- ソフトバンクの無制限系プランを使っている人。金額と、使える量の前提が同時に変わりました
- 自宅にWi-Fiを引かず、テザリングで生活している人。合算の対象になります
- 「無制限だから」という理由だけで大容量プランを選び、実際の使用量を確認していない人
当てはまらない人
- 月のデータ使用量が数十GBに収まっている人。300GBの線には当たりません
- 「1年おトク割+」など期間限定の特典が適用中の人。公式は特典の対象期間は当初案内の料金と説明しています
- 家族割・光回線のセット割で実額を抑えていて、乗り換えで下がる幅が小さい人
改定されたのは金額だけではない
まず金額です。公式ページは冒頭で、改定額を110円〜550円、既存の契約者にも改定後の料金が適用されると書いています。効力発生日は2026年7月1日で、請求締め日が毎月20日の一部の契約者は7月21日が効力発生日とされています。
2026年7月1日から料金プランのサービス内容および月額料金を改定させていただきました。(改定額:+110円〜550円)現在ご契約中のお客さまも改定後の料金が適用となります。
— ソフトバンク「料金プランのサービス内容と月額料金の改定について」
ここまでは値上げの話としてよくある形です。同じページの「契約約款・提供条件書の変更のご案内」を開くと、もう1つの変更が並んでいます。国内のデータ通信速度の制限に関する変更、という見出しの項目です。
直近30日で300GB。テザリングと子回線も合算される
変更の対象は「データプランメリハリ無制限」「データプランメリハリ無制限+」「データプランペイトク無制限」の3つです。条件は原文でこう書かれています。
ご利用のデータ量(「テザリングオプション」および「データシェアプラス」の子回線において利用されるデータ量を含みます)が、前日までの直近30日間で合計300GBを超えた場合、当社が当該超過を確認した時点から翌日0時までの間、通信速度を送受信時最大4.5Mbpsに制限します。
— ソフトバンク「料金プランのサービス内容と月額料金の改定について」
読み落としやすい点が3つあります。
- 「その月に300GB」ではなく「直近30日間で300GB」。月初にリセットされる考え方ではないので、月をまたいで使い続けた場合も積み上がります
- テザリングとデータシェアプラスの子回線の通信量も合算される。自宅にWi-Fiを引かずスマホ1台でまかなっている使い方は、この線に近づきやすい構造です
- 超過しても追加データを買って戻すことはできない。公式は「データ量上限を超過した場合でも、追加データのチャージ(購入)は利用できません」と書いています
同じ項目には、2026年6月30日までに追加でチャージしたデータ量が残っていても、7月1日以降は利用できないとも書かれています。買ってあった分が消える扱いです。
さらに、速度制限は300GBの線だけではありません。サポートページ「通信速度の制御について」の表では、無制限系のプランについて制御対象通信が「動画サービス全般、AR/VR/FR/Gaming」、制御対象時間帯が「制御が必要と当社が判断した場合」とされ、制御中の水準は「未定」と記載されています。
| 項目 | 公式ページの記載 |
|---|---|
| 制御対象通信 | 動画サービス全般、AR/VR/FR/Gaming |
| 制御対象時間帯 | 制御が必要と当社が判断した場合 |
| 制御場所 | 日本全国 |
| 制御中の水準 | 未定(詳細内容が未定のため、開始の際にホームページに掲載) |
つまり「無制限」の実態は、300GBという明示された線と、水準が未定のまま留保された制御の二段構えになっています。これは他社を非難する話ではなく、大容量プラン全般で起きている構造の話です。
「解約すれば改定を避けられる」時期はもう過ぎている
公式ページには、2026年6月30日までに解約した場合は改定後の料金は発生しないと書かれています。この日付はすでに過ぎています。いま使っている人は全員、改定後の料金を払っている状態です。
一方で、抜けること自体にペナルティはありません。同じページは、個人契約について契約解除料その他の違約金は発生しないと明記しています(法人契約は契約内容の確認が必要とされています)。動くかどうかは、違約金ではなく損得だけで判断できます。
判断の材料は1つだけです。自分が実際に月何GB使っているか。My SoftBankで利用データ量を確認できます。300GBに遠く届かないなら、無制限であることに払っている金額の意味を考え直す番になります。
月30GBでの実計算 — 料金データから自動更新
月30GBを使う場合、当サイトが掲載しているブランドで最も安い3プラン
- mineoマイピタ 30GB2,178円
- IIJmioギガプラン 35GB2,400円
- NUROモバイルNEOプラン(35GB)2,699円
- 大手キャリアの平均的な支払い7,500円
いま月7,500円を払っていて、実際の使用量が月30GBなら、差は年 63,864 円です。すでに割引が効いていて支払いが少ない場合、この差は小さくなります。
月30GB前後というのは、動画を毎日そこそこ見ても届く水準です。ここに収まっているなら、無制限の料金は使っていない余白に払っていることになります。逆に本当に100GB超を使っているなら、無制限プランを続ける合理性はあります。どちらなのかは平均ではなく自分の実績で決まります。
実際のGB数と通話時間を入れると、いまの支払いとの差額が年額で出ます。GB数を変えれば最安のブランドが入れ替わるので、無制限が必要な水準かどうかもそこで判断できます。
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急いで動かなくていい人もいる
都合のいい側だけ書くと嘘になるので、当てはまらないケースも挙げます。
- 期間限定の特典が適用中の人。公式は「1年おトク割+」「ワイモバイル→ソフトバンクのりかえ特典」などの適用中は、特典の対象期間は当初案内していた料金で利用できると説明しています。期間の残りを確認してからで間に合います
- 本当に月100GB以上使う人。300GBの線に触れないなら、改定で増えるのは月110円〜550円の範囲で、乗り換えの手間に見合わない場合があります
- 端末の分割払いが途中の人。残債の扱いと返却プログラムの条件を先に確認する必要があります
- 平日昼に大量の通信をする人。回線を借りて提供している事業者は混雑時間帯に速度が落ちやすく、乗り換え先によっては体感が下がります
最適セレクトの管理人の判断(料金以外は意見です)
私の意見です。この改定でいちばん重いのは110円〜550円の値上げではなく、「無制限」という言葉の中身が事業者側の判断で書き換わったという事実のほうだと考えています。上限が300GBに設定されたこと自体は、大半の人の使い方では実害がありません。問題は、無制限という言葉を理由に大容量プランを選び、実際の使用量を一度も確認していない状態にあります。やることは乗り換えではなく、まず自分の使用量を見ることです。それを見たうえで無制限が必要なら、続けるのが正解です。
まとめ
- ソフトバンクは2026年7月1日に月額を改定した。公式の記載で改定額は110円〜550円、既存の契約者も対象
- 同時に、無制限系の3プランに直近30日間で合計300GBを超えると最大4.5Mbpsという条件が新設された
- テザリングとデータシェアプラス子回線の通信量も合算され、超過後に追加データを買って戻すことはできない
- 無制限系プランには、水準が「未定」のまま留保された動画・ゲーム通信の制御条件も別に存在する
- 6月30日までに解約すれば改定を避けられたが、その日付は過ぎている。ただし個人契約に契約解除料は発生しない
- 判断の起点は平均値ではなく、My SoftBankで見た自分の使用量
出典
- ソフトバンク「料金プランのサービス内容と月額料金の改定について」確認 2026-08-12
- ソフトバンク「通信速度の制御について」確認 2026-08-12