トレンド知る更新 2026-08-05
Claude Sonnet 5のAPI単価が9月から1.5倍に。導入価格は8月31日まで
Anthropic の Claude Sonnet 5 は、公開以来「導入価格」として入力100万トークンあたり2ドル・出力10ドルで提供されてきました。この導入価格が2026年8月31日で終了し、9月1日からは正価の入力3ドル・出力15ドルになります。入力も出力も1.5倍なので、Sonnet 5 を使っているワークロードの請求はそのまま1.5倍になります。この記事では公式ページの原文を根拠に、何がいつ変わるのか、9月以降の見積もりをどう引き直すか、影響を抑える選択肢を整理します。
この記事が役に立つ人
- Claude Sonnet 5 を本番ワークロードで使っている人。9月から請求が1.5倍になります
- 8月の請求額を基準に、9月以降のAI予算や稟議資料を作ろうとしている人
- これからモデル選定をする人。8月中の単価と9月以降の単価は別物として比較する必要があります
当てはまらない人
- Haiku 4.5・Opus 5・Fable 5 しか使っていない人。これらの単価は変わりません
- Claude Pro / Max などのサブスクだけを使っている人。今回変わるのはAPI従量課金の単価です
- 月の請求が数百円規模の人。1.5倍になっても絶対額の差は小さいです
何が変わるか:入力$2→$3、出力$10→$15
変わるのは Claude Sonnet 5 のAPI従量課金の単価です。公式料金ページの脚注に、期限と改定後の価格が明記されています。
Introductory pricing of $2/$10 per million input/output tokens through August 31, 2026; $3/$15 standard pricing thereafter.
— Anthropic 料金ページ(2026年8月5日確認)
つまりいまの$2・$10は期間限定の導入価格で、2026年8月31日まで。9月1日からは入力3ドル・出力15ドルの正価に移行します。入力・出力ともにちょうど1.5倍です。なお、プロンプトキャッシュの単価(書き込み$2.50・読み取り$0.20)にも導入価格の注記が付いていますが、9月以降のキャッシュ単価は脚注に明記されていません。参考までに、同じ正価$3・$15の Sonnet 4.6 はキャッシュ書き込み$3.75・読み取り$0.30です。
9月以降の見積もりは「8月の請求×1.5」から始める
入力と出力が同じ倍率で上がるので、計算は単純です。Sonnet 5 だけを使っているワークロードなら、8月の請求に1.5を掛けたものが9月以降の見積もりの出発点になります。月3万円なら4.5万円、月10万円なら15万円です。
逆に言えば、いま作っている来期のAI予算や稟議資料が8月の請求実績をベースにしていると、9月以降は3分の2しか予算が持たないことになります。ここが今回の改定でいちばん実害が出やすいところです。
出力単価の安い順 — 料金データから自動更新(1ドル158.02円で換算)
現在の単価(出力の安い順)
| モデル | 提供元 | 入力 | 出力 |
|---|---|---|---|
| GPT-5.6 luna | OpenAI (GPT) | 32円 | 190円 |
| GPT-5.4 nano | OpenAI (GPT) | 32円 | 198円 |
| GPT-5.4 mini | OpenAI (GPT) | 119円 | 711円 |
| Claude Haiku 4.5 | Anthropic (Claude) | 158円 | 790円 |
| Gemini 3.6 Flash | Google (Gemini) | 237円 | 1,185円 |
| Gemini 3.5 Flash | Google (Gemini) | 237円 | 1,422円 |
単位は100万トークンあたり。日本語は英語より多くトークンを消費するため、同じ文章量でも請求は上振れします。
値上げ後の立ち位置:単価では gpt-5.6-terra に逆転される
8月中の Sonnet 5($2・$10)は、OpenAI の同クラス gpt-5.6-terra($2・$12)より出力が安い位置にいます。これが9月1日を境に、入力$3対$2、出力$15対$12で両方とも terra の方が安いという並びに変わります。7月末に terra 側が値下げした直後なので、差はさらに目立ちます。
Google の Gemini 3.6 Flash($1.5・$7.5)を含めると、正価の Sonnet 5 は同クラスの中で単価がいちばん高いグループに入ります。もちろん単価だけでモデルを選ぶべきではありませんが、「Sonnet 5 は同クラス最安圏」という前提でモデル選定した人は、その前提が9月に崩れることは知っておくべきです。
あなたのワークロード(リクエスト数・入力と出力の長さ)を入れると、9月以降の単価ベースで月額を円建てで計算できます。モデルを入れ替えたときの差額もそこで出ます。
自分のワークロードで9月以降の月額を計算するLLM API料金計算機・入力3つ・無料
値上げの影響を抑える選択肢
- 8月分の請求の内訳を確認する:Sonnet 5 が請求の何割を占めているかをまず見ます。占有率が低ければ、今回の改定の影響も小さいままです
- プロンプトキャッシュを効かせる:キャッシュ読み取りは通常入力よりも大幅に安い単価です。システムプロンプトや文書を毎回そのまま送っているなら、値上げ分をキャッシュで相殺できる余地があります
- 急がない処理はバッチに回す:公式のバッチ処理は50%オフです。夜間集計のような非同期のワークロードなら、値上げ後でも実質$1.5・$7.5相当で使えます
- タスクの一部を Haiku 4.5 に振る:分類・抽出・要約のような軽いタスクは Haiku 4.5($1・$5)で足りることが多く、こちらの単価は変わっていません
最適セレクトの管理人の判断(料金以外は意見です)
私の考えでは、この値上げだけを理由に慌ててモデルを乗り換える必要はありません。品質検証を飛ばした乗り換えは、リトライと手直しで差額が消えがちです。8月中に本当にやっておくべきなのは、モデルの変更ではなく9月以降の予算を1.5倍で引き直しておくことです。そのうえで請求に占める Sonnet 5 の割合が大きい人だけが、キャッシュ・バッチ・軽量モデルへの振り分けを順に検討すればよい、というのが率直な意見です。
出典
- Anthropic 料金ページ(公式)確認 2026-08-05